暴行騒動を起こした元横綱日馬富士(33)の電撃引退から一夜明けた30日、日本相撲協会の理事会が東京・両国国技館で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)を厳重注意処分にしたことを発表した。

 処分の対象となった言動は、(1)九州場所11日目、幕内嘉風(35=尾車)に敗れた直後に見せた抗議行動、(2)千秋楽の優勝インタビューの中での「日馬富士関と貴ノ岩関を再び土俵に上げてあげたい」という発言、(3)その中で観客に呼びかけて万歳三唱したことの3点。これらについては27日の横綱審議委員会からも疑問の声が上がっていた。八角理事長(54=元横綱北勝海)は「横綱の品格にかかわる言動ということで厳重注意をした。(嘉風戦の)『物言い』についてはすでに審判部でも(取組の)翌日に厳重注意をしている」と経緯について説明した。

 理事会からの呼び出しを受けた白鵬はこの日午前、福岡から空路で帰京。午後1時30分すぎに理事会が行われた国技館に車で入った。日馬富士による幕内貴ノ岩(27=貴乃花)への暴行現場に居合わせたことも含めて理事会から事情を聴かれたもよう。詰め掛けた報道陣とは接触することなく引き揚げたために口を開くことはなかったが、国技館から出る車中ではこれまで以上に険しい表情だった。