今月27日に日本武道館で執り行われる安倍晋三元首相の「国葬」の案内状が12日、与野党国会議員らに送付され物議を醸している。

 国葬の案内状は現・元三権の長、現・元国会議員、海外の要人、立法・行政・司法関係者、地方公共団体代表、各界代表等に送付された。

 参列者は最大で6000人程度。一般献花は27日午前10時から午後4時までの間、日本武道館外に設ける献花台で受け付けるという。政府関係者は「葬儀当日の会場周辺は参列者以外の立ち入りを制限します」と語った。

 国葬の葬儀委員長を務める岸田文雄首相から速達で送付された案内状をめぐっては、野党の国会議員経験者が自身のSNS上で公開している。

 そんな中、案内状に同封された返信用ハガキに、手書きで修正された跡があったことが話題を集めている。返信期限の「十三日(火)」の部分は、修正ペンで消した上に手書きされたように見えるというのだ。

 2009年の衆院選で当選し、現在は立憲民主党東京第15総支部長の井戸まさえ氏は、10日に更新した自身のツイッターで「注目したのは出欠の返信期日で、修正ペンで消した上で手書きで書き直し!(出席での返信が少なかったから、元職にも急遽発送?)『国葬儀』という国にとっては大きな儀典で、準備にそこそこ時間もあったにもかかわらずこんな行き当たりばったり」と指摘。

 2000年の衆院選で旧民主党から立候補して当選した元衆院議員の水島広子氏も「本当だ!私のところに届いたのも、投函期日が修正ペンで手書きされている!」とツイートした。

 松野博一官房長官はこの日の会見で「案内状の日付については事務作業の都合上、修正もあったかと聞いています」と話している。