名古屋競輪の「中京スポーツ杯・イー新聞杯」(FⅠ)は21日に開幕する。20日にGⅠ高松宮記念杯が終わったばかりで裏開催だが、主力には名の通った選手が顔を揃え迫力あるレースを展開する。

 神田龍(31=三重)が持ち前のスピード地脚で存在感を増している。「練習はバンクが多いので、皿屋豊(38=三重)さんと一緒にやってますね。オジさんが頑張っているから僕も負けていられない」。ビッグレースで活躍する皿屋に刺激を受け、つられるように成績が上がってきた。

 ただ、皿屋のように大舞台に上がるには、さらに戦闘力アップが必要。前回の大垣FⅠから松浦悠士(30=広島)モデルのフレームを使い始め、初日特選は11秒3のまくりを放って白星を挙げた。

「重心が下がって安定感があります。でも感じはよくなかったので、今回はハンドルを替えてみます」

 決勝も2着で成績はよかった。セッティングが合えば大きな武器になりそうだ。

 初日特選12Rは川口聖二(27=岐阜)と中部2車。川口の希望を聞いて後ろを回ることになった。「まずはついていくこと。その中で自分のできることをします」。松浦モデルのフレームで番手の仕事をして、中部ワンツーに持ち込む。