ボートレース宮島のSG「第49回ボートレースオールスター」は24日、熱戦の火ぶたが切って落とされた。

 初日メイン12R「ドリーム戦」はファン投票1位選出の1号艇・毒島誠(38=群馬)が逃げ切り快勝。好発進を決めたが、地元SGで闘志を燃やす山口剛(39=広島)も、まずまずの滑り出しとなった。

 初戦の5Rは5号艇で出走。ピット離れで内を締めて、労せずに4カド進入。レースではコンマ09の好スタートをぶち込むと1周1Mは握りマイ。2Mをさばいて2周目からは篠崎元志との激しい2番手争いとなったが、道中は外マイを連発。最終ターンマークでねじ伏せ、2着でゴールを切った。

「(篠崎元と)競っていても僕の方が出足、回り足が強め。なので抜きにいきました」と会心の表情で振り返った。

 当地は4月のGⅠ68周年、今月初めのGWシリーズにも参戦。短期間で3度目の出走とあって調整もしやすいようだ。

「もらった時が伸び型のペラ。自分の好みではないので、いつものように叩き変えました。今回はエンジン素性がしっかりしているので、ペラ調整にも反応がある。出足、回り足はいいです。直線に関しては、もちろん伸び仕様の人とか上はいるけど、気になるほどではない。ペラの方向性は定まったので、ここからは完成度を上げていく段階。レースに集中します」と納得の表情。早くも微調整レベルに到達した。

 68周年は予選トップ通過を果たしながら準優で2着に敗れ、優勝戦1号艇を逃して準V止まり。前回も優出3着だった。今回は地元ファンの後押しで5年ぶりにたどり着いたオールスターの大舞台。磨き抜いたレース足を生かして2日目以降も大暴れしそうだ。