白熱の攻防を繰り広げているボートレース平和島のSG「第68回ダービー」は30日(5日目)、佳境の準優勝戦3番勝負を終了。31日最終日の12Rでいよいよ優勝戦が争われる。

 準優勝戦は3レースすべて1号艇が勝ち切れない波乱の連続。いずれも2号艇が1着で勝ち上がった。11R1号艇だった地元期待の浜野谷憲吾(47=東京)は3着に敗退した。

 この一戦は3号艇に深川真二、5号艇には江口晃生という、強烈に内寄りコースを奪いに来る2人がいたため、進入コース争いから激しく火花を散らした。浜野谷はインこそ死守したものの、スロー発進3艇の起こし位置は100メートルを切る深い位置。こうなると展開はダッシュから仕掛けるセンター、アウト勢に有利な流れ。4コースから辻栄蔵が一気にまくって、連動した深谷知博が続いた。

 レース後の浜野谷は「しょうがないね」とサバサバした表情。「でも、スタートも行けたし1Mもしっかり回れた。深谷がミスしてくれれば2着があったけど、ミスしなかったし行き場がなかったね」と力をだし切ったことに納得した表情を見せていた。