ボートレース児島のヴィーナスシリーズ第24戦「第10回クラリスカップ」は18日、準優3番勝負の5日目が終了。最終日の19日は12Rで優勝戦が行われる。

 準優1号艇トリオは順当に逃げ切り、優勝戦1号艇には予選トップ通過の田口節子(40=岡山)が君臨する。2~5号艇にはタイトルホルダーが並び強敵は多いが、田口の中心は揺るがない。

 優出メンバーの中で、エンジン的に一枚見劣るのは5号艇の平高奈菜(33=香川)。2コースから戦った準優11R、3コースの寺田千恵(51=岡山)に伸びられ、完全に前に出られたのだが、1Mは寺田がまくり差すスペースを消しながらの巧旋回。それでもバックは先行する守屋美穂(32=岡山)、桜本あゆみ(33=東京)に水をあけられた3番手だ。しかし、ほぼ〝終わった〟態勢の2Mでギュイン!と握ると、一気に桜本をのみ込み2着。異次元のスピードで優出にこぎつけた。

「2Mは引き波のないところを走ったから(まくりが)決まっただけ。準優前に整備したら、足は宇宙の彼方に飛んでいった! 道中は三輪車に乗っている感じで、全然進んでいなかった。スタートも全速であれ(コンマ22)だから届いていない」

 裏目に出た整備は戻すというが、彼女の魅力は機力よりスピードと大胆さ。優勝戦は5コースからの高速まくり差しが不気味だ。