ボートレース平和島のSG「第35回グランプリ」は17日、開催3日目の熱戦を展開した。注目の〝1億円争奪戦〟はいよいよ「トライアル2nd」ステージに進み、TR1stから勝ち上がった6人が「トップ6シード」組と激突した。

 その初っ端の11Rは獲得賞金2位で出場してきた毒島誠(群馬=36)がインコースから逃げ切り快勝。幸先いい滑り出しを決めた。2着には2号艇・吉川元浩(兵庫=48)、3着は3号艇・寺田祥(山口=42)が入る超順当決着。結果的に「シード」組が上位を独占した。

 勝った毒島は「落ち着いてレース運びができた。足もだいぶ良くなっている。ここからも悔いの残らないように、しっかりやりたい」と、決意を新たにしていた。

 続く12Rも獲得賞金トップで乗り込んできた峰竜太(佐賀=35)が、イン仁王立ち。3コース・深谷知博(静岡=32)のツケマイ強襲をこらえて、逃げ切りを決めた。深谷がそのまま流れ込んで2着。3着は1M、差して追走した白井英治(山口=44)が確保した。

 峰はレース後に行われた翌日「TR2nd」第2戦の枠番抽選でも、真っ先に白玉=1号艇を引き当てる〝力強さ〟を発揮。「プロペラ調整に正解を出した。舟足は1つ抜けていく感じだった。これでいい流れを作れたと思う。すごく緊張しているけど充実している」と、2度目のグランプリ制覇に向けて、ますます加速させる。