ボートレース桐生のGⅠ「開設64周年記念 赤城雷神杯」は31日、3日目を終えた。
 
 この日は11月に蒲郡で行われる〝グランプリ最終便〟のSG「チャレンジカップ」への最後の1枠を懸けた、シ烈な勝負駆けが展開された。 

 萩原秀人(福井=41)と地元・久田敏之(群馬=39)が、わずか1万数千円差の激しいバトル。追う萩原は3Rで4着とわずかな望みを後半12Rにつなぐが、10Rは久田のイン戦。ここをコンマ12の好スタートから逃げ切り、自力で初のチャレンジカップへの権利を手にした。

 久田は「とりあえず、良かったです。2日目のドリームで道中失敗していたので、3日目はしっかりインから逃げたかった」とホッとした表情。

「今まではダービー勝率は意識したことはあっても、賞金を意識して走ったことはなかったですから。グランプリに出る人はいつも1走の重要さを考えて走っているんだろうなと。いい経験ができました。(グランプリ出場は)優勝条件でしょうけど、まずは予選突破を目指します。一歩一歩ですね」と新たなステージでの戦いに思いをはせた。

 久田は1981年4月28日生まれ。群馬支部の91期生。2009年7月のからつ一般戦で初V。通算28V。