ボートレース蒲郡の「男女W優勝戦」は7日、予選3日目を終了。4日目の8日は、男女それぞれ2個Rずつ行われる準優勝戦進出をかけた予選最終日のバトルに突入する。ここまで女子戦線では三浦永理(静岡・37)、男子戦線では新田雄史(三重・35)が得点率トップに立っている。

 女子のシリーズリーダー・三浦は2日目から3連勝と上昇一途! 舟足も伸びを中心にトップ級で「いいところにきていると思いますよ」と納得の表情だ。三浦は2012年の暮れに新設されたプレミアムGⅠ「クイーンズクライマックス」の初代覇者で、強豪男子レーサーと対決するSG出場経験が8回もある実力者だ。

 17年の大村クイーンズクライマックス(以下QC)出場後から2年間、レースから離れ休養、今年1月の浜名湖から戦線に復帰している。今年はここまで計13節を走って優勝戦に進出したのは4月の福岡戦(6着)だけと、まだ本来の実力からすれば物足りなさも残る。

 それでも、本人は落ち着いたもので「まあ、こんなものなんじゃないですか。最初に比べたらだいぶレース勘は戻ってますよ」と語っている。

 今年末には地元のボートレース浜名湖で初のQCが、そして来夏にはレディースチャンピオン開催も決定しており、内心は期するものもある。三浦自身は今年、大きな舞台を走ってないだけに、年末の大一番・クイーンズC出場資格となる、獲得賞金ベスト12以内に残るのは「まず無理」な状況だが「他の静岡の選手に頑張ってもらいたいし、現地で応援団に回れるように、何とか(同時開催のQC)シリーズ戦を一緒に走れるよう頑張るだけです」とモチベーションは高い。

 今節参戦している同県の先輩・池田浩美(静岡・44)が「去年の秋に三浦からもう1回、一緒に頑張りましょう、と言われたのが今の私のヤル気につながってるんですよ。あの一言で私も気持ちが変わったし、実際に成績もだいぶ上がった。いいヤツなんですよ、三浦は…」と信頼を寄せている。

 夫は同期の吉島祥之(愛知・35)で直前にこの蒲郡でレースを走ったばかり。ボートレーサーは夫婦、師弟、友人などの関係性において、プロペラ調整などに関する情報交換をするケースが多いが「(レースのあっせんの関係上)すれ違いだったので、(仕事の話は)LINEで2行ぐらい」と笑い飛ばしていたのが印象的だった。

 シリーズ後半戦のレースから目が離せない!