ボートレース桐生で6日間にわたって行われたGⅢ「オールレディース」は最終日の19日、第12Rで優勝戦が争われた。

 その注目の一戦はポールポジションを勝ち取っていた地元・松本晶恵(群馬=33)がインコースからキッチリと逃げ切って快勝! 3月の蒲郡オールレディース以来となる今年2回目、通算19回目の優勝を飾った。

 進入争いにも大きな動きはなく、〈123/456〉の枠なり3対3スタイルでレースは始まった。風もほぼ無風のベタ水面。節一級の足を誇る松本にとって、あとは自分との闘いだった。

 こうなると抜群に仕上がっていたエンジンの後押しもあって1Mで先マイを決めて、すんなり決着をつけた。「今節で初めて晴れて、天気が変わったけどいい調整ができました。足は変わらず良かったです。差されたかと思ったけど、回ってからの足が良かったです。今節は節間を通してエンジンが良くて仕事にも集中できました」と天候の変化にも、しっかりと合わせて最後まで手を抜かない調整が実った格好だ。

「ここで優勝するのが今節の目標でしたし、地元で優勝できたのが一番うれしかったです。来節(芦屋オールレディース)や多摩川にもいい流れで行けそうです」と2節後にある多摩川プレミアムGⅠ「レディースチャンピオン」初制覇へ好リズムで臨めそうだ。

 松本は2016年と18年の暮れの女子〝頂上決戦〟PGⅠ「クイーンズクライマックス」を2度も制した女子トップレーサーの一人。レディース戦線の上位陣は大山千広、小野生奈、遠藤エミ、平山智加、守屋美穂など西日本の選手が多い中、関東のエース格として奮闘している。