浜松オートの「GⅡウィナーズカップ」は3日日、準決勝戦を行った。

 登録28期以前の「マスターズ」では第9Rで中村雅人(川口=39)が快勝、地元の木村武之(浜松=43)が2着で優出を決めた。

 また、第11Rでは伊藤信夫(浜松=48)が好スタートを決め勝利を挙げ、森且行(川口=46)が2着に入った。

 29期以降の「ライジング」は第10Rで佐藤貴也(浜松=35)がスタート力を発揮して勝利。2着に佐藤摩弥(川口=28)が入った。第Rは鈴木圭一郎(浜松=25)が、こちらも鋭発スタートからの速攻戦で完勝。辰巳裕樹(浜松=36)が2着でファイナル進出を決めた。

 4日の第12Rで行われる優勝戦メンバーは次の通り(名前の後ろはハンデ位置)。

1 辰巳 裕樹 10
2 森  且行 10
3 佐藤 摩弥 10
4 木村 武之 10
5 佐藤 貴也 10
6 中村 雅人 10
7 伊藤 信夫 10
8 鈴木圭一郎 10

 優勝戦は鈴木、伊藤、中村が4連勝で勝ち上がり、この3者は完全Vがかかる。中でも鈴木に本来のスピードが戻ってきており、2018年以来、2回目の大会制覇へ視界良好だ。

 ただ、この優勝戦にはオートレース界の顔でもある森に、女子レーサー・佐藤摩弥も登場する。こちらも楽しみだ。

 6番車だった森は準決勝戦第11R、スタートして7番手になったが、外を全速で回る得意の攻めで3周回までに優出圏内の2番手まで上がる走りを見せた。

「動きは良かった。今節は後半が乗りにくくなるので、早めに行かないと、と思った」。その狙い通りの走りができた。

 これで今年6回目の優出。GⅡは3月の伊勢崎・レジェンドカップ(6着)、6月の川口記念(自落)に続く3回目。どちらも結果を出せなかっが、浜松は「相性がいいと思うよ。特に準決みたいに冷えるとすごく食いつくしね」と好きなレース場だ。〝3度目の正直〟なるか、まずは試走の動きに注目だ。

 佐藤摩弥も準決勝戦第10Rで2着に入り優出を決めた。「一杯いっぱいでした。エンジンが軽くて力がなくて。タイヤに負担がかかり最後は(グリップを)開けられなかった」とレース後半は森谷隼人(川口=39)の猛攻をしのぐのに必死だった。

「調整して昨日(3日目)よりはいいけど、トルク感を出すよう調整する」と上積みを狙うが「今節は厳しいと思ったけど、ここまで来られて上デキ」と本音もチラリ。3回目のGⅡ制覇へ、マシンを底上げし、自慢のスタートダッシュを決めたいところだ。