【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】満員電車避けたい! そんな時に役に立つJR東日本アプリ

2020年05月12日 16時00分

最先端の機能で注目されるJR東日本のアプリ

 新型コロナウイルスの感染を防ぐため、通勤ラッシュの満員電車を避けたい方も多いと思います。そこで今回は、そんな方にちょっとでも役に立つ情報をお伝えできればと思います!

 そもそも満員電車って、どこからが満員なのでしょうか? 実は国土交通省が作った、混雑度を示す基準があるんです。それによると“混雑率100%”は、座席につくか、つり革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる状態。“混雑率150%”は、乗客同士の肩が触れ合う程度で、新聞が楽に読める状態です。

 さらに180%は、折りたたんだりしてムリをすれば新聞を読める。200%は体がふれあい、相当圧迫感があるが、週刊誌程度ならなんとか読めるというものです。まだその上に“混雑率250%”もあります。これは電車が揺れるたびに体が斜めになって身動きを取れず、手も動かせない状態だそうです。

 いかがですか? 私は正直、ものすごくあいまいで、人によって基準が変わる定義だな、と思ってしまいました…(笑い)。

 同じ乗り物でも飛行機やバスは定員数が決まっていて、オーバーした場合は違反になります。その理由は、「定員」の定義の違いによるもの。飛行機やバスには“それ以上乗っては危険”という員数を示す「保安定員」が義務付けられているんです。

 一方、鉄道は通常の運行に支障のない定員数を示した「サービス定員」が採用されています。しかもこのサービス定員、超えても法律上の罰則がないんです。そのため、ドアが閉まれば乗れるだけ乗ってもいい、という状況ができてしまいました。

 ただ鉄道会社も、混雑緩和に向けていろんな策を出しています。関東の大手私鉄には、オフピーク出勤をするとお買い物や乗車代に使えるポイントが還元される路線もあります。中には時間帯別に、混雑しやすい号車をホームに張り出している路線もあるんですよ。

 ここで木村ポイント! なかでも私が「一番最先端を行っている」と思うのは、混雑状況がリアルタイムでわかるJR東日本のアプリ。これは列車に搭載されている重量センサーの情報が、スマホで確認できるものです。

 駅に着いた時に調べれば、次に来る列車のすいている号車とか「その後の列車に乗った方がすいている」などの情報が分かります。今はまだ調べられる路線が限られていますが、これからどんどん増えていくといいな、と思います。

 それでは、少しでも混雑を避けた通勤へ、出発進行~!

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。