【週刊Mリーグ】条件戦で絶対に選択を間違えない小林プロ

2020年05月16日 12時00分

この手で4筒切り(上)、きっちり5200点を作った

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今週は特に条件戦では“絶対に選択を間違えない”小林プロの一打を取り上げます。

 ラス目で迎えたオーラス、3着目の多井プロまでは3800点差、2着目の魚谷プロまでは8500点差です。3着にアップするためには3900点のアガリか2000点直、800・1600以上のツモアガリ、2着に上がるには満貫ツモか5200点直が必要です。

 5巡目に小林プロは選択を迫られます。手広さでいえば1筒切りで、それを選ぶ人も多いと思いますが、切ったのは4筒でした。1筒ではなく4筒を切った場合、受け入れが2種5牌減ってしまいます。ただ1筒を切ってしまうと、着順アップするための打点が足りなくなってしまう可能性が高い。仮に3索が重なって頭になり、ドラの4索を切る形になったらリーチのみです。1筒を残したということは筒子の一気通貫を色濃く見たということです。ドラの4索が出ていく形になったとしても、リーチ一通で5200点からの手になります。この後、5索を持ってきて一通ドラ1のカン2筒待ちでヤミテン、魚谷プロから直撃して2着に上がりました。

 あの場面で1筒を切っていたらリーチが必要になり、トップまでかなり点差がある魚谷プロは2筒を打たずに伏せて終わっていたでしょう。ヤミテンだからこそ直撃が取れたと思います。

 これまでのコラムで、Mリーグでは平均打点の高い選手ほど好成績を残していると書いてきました。ただ唯一、それに当てはまらないのが小林プロです。レギュラーシーズンの個人スコアは29人中7位なのに対し、平均打点は27位。その要因は、着順に対する意識が高いからだと思います。

 小林プロといえば鳴いているイメージが強いですが、面前で条件がある時は絶対に間違えません。若く見えますが、麻雀プロ歴は24年、Mリーガーでも上から4番目のベテラン選手と経験豊富で、条件戦は本当に強いなと感じています。平均打点が低いので素点は増えなくても、順位点とオカで170ポイントも稼いでいることからも明らかですね。

 試合巧者でアガリ率は高く、放銃率は低い。いっぱいアガって放銃は回避して局を回しているということです。小林プロの打法はかなり難しいのですが、読みとか守備能力が高いから成り立っているのです。

☆おかだ・さやか=1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、今シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。