リオ五輪レスリング男子グレコローマン59キロ級銀メダルの太田忍(28)が21日、風変わりな練習を公開した。

 格闘技イベント「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)で元谷友貴(32)との対戦を控え、報道陣に公開した練習では1分間のバク宙とバク転を披露。

 充実の練習を終えるや「リング上でお客さんに見てもらうことなので真剣にやらないといけないなと思って、この場を借りて練習させていただきました。寝起き10分です」と語り笑いを誘った。

 グラップリングマッチで中村大介と組み、所英男&金原正徳と対戦した5月の配信大会「LANDMARK vol.3」では試合前のリングでバク中を披露するも失敗。周囲からはケガの危険性を指摘されやめるように言われたが、今回は意地でも成功させたいと意欲を示す。

 それもそのはず。昨年9月の「RIZIN.30」ではバク宙を決めてから久保優太に勝利し、大みそかの祖根寿麻戦で連勝を飾ったからだ。「今回も(バク宙が)バチっと決まったら勝つんじゃないですか」と、ゲン担ぎの意味も込められている。

 元谷戦に向けても気合十分。「グラップリングも決められるようになりましたし、得意な形もいくつかあるので。しっかり自分の作戦を遂行して3ラウンドかけて勝っていけるような試合にしたいです」と決戦を見据えた。