タレントのryuchell(26)が先月、妻peco(27)とインスタグラムで婚姻関係の解消を発表した。

 2人は2016年に結婚し、18年に第一子となる長男が誕生。離婚の理由についてryuchellは「これからは〝夫〟と〝妻〟ではなく、人生のパートナー、そしてかけがえのない息子の親として、家族で人生を過ごしていこうね。という形になりました」とした上で「〝本当の自分〟と、〝本当の自分を隠すryuchell〟との間に、少しずつ溝ができてしまいました どれだけ伝えても足りないほど、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、家族として、パパとしては、何があってもこの幸せは守りたいと強く思いました」と、背景にセクシャリティーがあることを明かした。

 そんなryuchellはこの春、日本最大級のLGBTQ+(性的少数者)イベントで実に生き生きしていた。渋谷で行われた「東京レインボープライド(TRP)」でのひとコマ。

 代々木公園を出発し街を練り歩き、ryuchellは先頭のフロート(飾り付けされた台車)の上で踊った。そのフロートのすぐ後ろを行進していたのは作家の乙武洋匡氏(46)。沿道の見物客が当時を振り返る。

「NHKの番組などに出てる有名ドラァグクイーン(女装家)のブルボンヌとベビーヴァギーが先頭フロートに乗ってて、もう1人のピンクづくめがryuchellというのはあとで知った。衣装はドラァグの2人ほど派手じゃないし、控え目に踊ってた印象。でも撮った写真を後で見返したら本人は楽しそうで、生き生きとした表情だった」

 この日ryuchellは、野外ステージでブルボンヌと司会も務めた。

 オンライン開催となった昨年と一昨年も、トークライブにゲスト参加。昨年は「今後も僕自身がメディアに出て多様な生き方があるということを体現していって、知ってもらうきっかけを作っていく必要があると思っています」と、自身の役割を語っていた。

 籍を抜いたあともryuchellは、pecoや4歳の息子と同居している。これに一部で「籍を入れたままではダメなのか」といぶかる声も飛んだ。

 これに同居するpecoはインスタで「りゅうちぇるの決断や勇気は生半可なものじゃないんだと示すためにも、戸籍上でも、夫婦ではなくしても家族という枠にいられるよう、今最善の方法を見つけて進めようとしているところ」と説明した。

 ryuchellがパレードで見せた解放的な笑顔。それは多様性時代の象徴と言えないだろうか。