小泉進次郎氏も引き込む気だ。NHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(50)が国会議員になって、初となる政治家との論戦に臨んだ。18日、著書「死なばもろとも」の出版記念で、日本維新の会の音喜多駿政調会長(38)とユーチューブ上で生対談。音喜多氏の懐柔に成功し、国会内に〝ガーシー派〟の結成に動き出した。

 対談は著書を手掛けた幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏のユーチューブチャンネルで行われた。政界関係ではNHK党の立花孝志党首とコラボしてきたが、他党の現職議員との絡みは初。箕輪氏は「国会出席は絶対か? 不登校議員『ガーシー』VS居眠り議員『音喜多駿』」との過激コピーで、討論前から煽っていたが、対談が始まれば、ガーシーはすっかり友好ムードだった。

 というのも島田紳助氏の紹介で、維新の創設者である橋下徹氏と交流があるというガーシーは「橋下さんは信頼している。橋下さんが悪く言っても好きです」と話し、維新の若手議員2人とも仲が良く、維新とは近い関係にあった。

 国会改革をテーマに臨時国会を欠席したことが問題視されているガーシーは「国は学校や企業にリモートしなさいと言っているのに国会だけ出てきなさいというのは話が通じない」と不満を爆発させれば、音喜多氏は「前提は今の法律ルールでは出なくてはいけない。そのうえでガーシーさんが問題提起しているのは正しい。全部リモートでできるが、ようやく委員会室にパソコンが持ち込めるようになって、本会議場はまだ持ち込めない。オンライン投票や会議の手前の手前の手前ぐらいにある」と国会のデジタル化は遅々として進んでいない現状を話した。

 これにガーシーは「若い議員だけでも結託しましょう。党を抜けなくていいので若いやつで組んだほうがいい。やり方を変えていかないと日本は終わりますよ」と呼びかけ、維新の若手やれいわ新選組の水道橋博士参院議員、参政党の神谷宗幣副代表らの名前を挙げ、共闘を持ち掛ける考えを明かすと、箕輪氏は「老害ぶっ潰す超党派会議を作って」と合いの手を入れた。

 さらに自民党の小泉進次郎氏が話題に上がると、ガーシーは「見た目も男前だから彼が先頭をとってくれたらいい。彼が大きい声で『僕は言うこと聞きません』というスタンスでやってくれたら革命になる。彼が坂本龍馬になれば、俺は岡田以蔵になって、裏でバッサバッサ斬っていきますよ」と進次郎氏をトップに据えるプランを示し、音喜多氏は「進次郎事務所に『人斬り以蔵は確保しました』と伝えます」と引き取った。