橋本愛(26)主演の日本テレビ系連ドラ「家庭教師のトラコ」(水曜午後10時)が全く振るわない。同局で2011年に放送し、大ヒットした「家政婦のミタ」と同じく遊川和彦氏のオリジナル脚本ということで二匹目のどじょうを狙ったのだが、そんなに甘くはなかった。散々な結果になった原因とは――。

 橋本が演じるのは高卒でコスプレ好きで不愛想な伝説の家庭教師・根津寅子。さまざまな事情を抱えた親子を成長に導くというストーリーだ。

 大きな期待を背に受けて始まったドラマだったが、第1話の平均世帯視聴率7・5%、平均個人視聴率4・3%と二ケタに届かず。第2話の平均世帯7・0%、個人4・3%で、3日放送の第3話は平均世帯5・4%、個人3・1%まで落ち込んでしまった。

 実は日テレサイドはギリギリまで「家政婦のミタ」の続編、もしくはスピンオフ版の制作を望んでいたという。ところがそれはかなわず、最終的には「家庭教師のトラコ」に決まった。

「松嶋菜々子サイドがスケジュールNGだったことを受け一気に流れが変わってしまった。本来なら全てを変えればよかったのに、日テレは『家政婦のミタ』の成功体験が忘れられないんです。なんといっても『家政婦のミタ』は初回平均世帯視聴率19・5%、最終回は40・0%と大ヒットしましたから。『家庭教師のトラコ』も同じ道を歩むかも、と淡い期待を抱いていた」(制作会社関係者)

 しかし結果は散々だった。ドラマに対するSNSのリアクションも厳しい。

「一番、多いのが『家庭教師のトラコ』の構成というか話が『家政婦のミタ』にそっくりだと言う声です。確かに家政婦が家庭教師になり家族の再生をテーマにしている。しかも、トラコもミタと同じく大きなトラウマを抱えている点が全く同じ。既視感を指摘する声は多い。実際に主な制作スタッフは『家政婦のミタ』と同じメンバーが顔をそろえています」(テレビ誌デスク)

「家政婦のミタ」が今でも多くの人々の記憶に残っているとはいえ、さすがにあまりにも同じだと視聴者が飽きてしまうのは当然だ。日テレは〝家政婦のミタ症候群〟から脱却する時期に差し掛かっている。