これも時代のあだ花なのか!? 最近、出版界でひそかにブームになっているのが、一時代を築いたグラビアアイドルのグラビア復帰だ。35歳を超えた元グラドルらが先を争うように男性週刊誌や写真集で肌を露出しているのだ。 ある出版プロデューサーは「昨年の秋ごろからですね。多くの元グラドルらがカムバック水着写真をいろいろな媒体で披露しているんですよ」と語る。共通しているのは以前よりも過激でセクシーな水着写真が掲載されていることだという。

「ブームの火付け役は女優の新山千春、佐藤江梨子、MEGUMIの3人が男性週刊誌のグラビアを飾ったことです。さらに昨年から今年にかけて後藤真希が写真集『ramus』、元SDN48の芹那が写真集『Serina.』、熊切あさ美が写真集『蜜の香り』、中川翔子も写真集『ミラクルミライ』を出版した。新山らのグラビア掲載号は完売。さらに写真集も大ヒットしているんです」(流通業界関係者)

 新山と熊切は41歳、佐藤とMEGUMIは40歳、ゴマキと芹那と中川は36歳。それにしても若いグラドルが大勢いる中、なぜアラサー、アラフォーの女優やタレントらがあえて水着姿を披露するのか?

「需要があるからです。この種の写真集を購入するのは、かつてのファンです。元グラドルらが年齢を重ねるようにファンの男性も同じように年を重ねていく。もちろん写真集に求めるものは基本は官能ですが、それ以上にカタルシスがあるんです。彼女らのカムバック写真集をめくることで、懐かしい思い出もよみがえってくるわけです。まあ、青春の卒業アルバムと言うべきかもしれませんね」(グラビア事情通)

 こうしたブームを背景に多くの出版社がかつてグラビア写真集を出したことのある女優やタレントらにオファーを出しているというわけだ。

 冒頭の出版プロデューサーは「今後、出版が噂されているのは、森高千里や広末涼子、小池栄子ら超ビッグネームばかりです。出版されたら、大ヒットは間違いない」と言う。
 出版界にとってカムバック写真集は新たなる一筋の光明になるかもしれない。