渡辺明王将(37)に藤井聡太竜王(19=竜王、王位、叡王、棋聖)が挑む第71期王将戦七番勝負・第4局が12日に東京・立川市で行われ、114手で後手の藤井四冠が勝利した。藤井四冠は4勝無敗のストレートで王将を奪取。史上4人目、10代では史上初となる五冠制覇となった。

 これまで最年少の五冠は羽生善治九段(51)が1993年に達成した22歳10か月。藤井新王将は19歳6か月と記録を一気に更新した格好だ。

 またしても達成された〝スピード記録〟に、将棋界のレジェンド・加藤一二三氏もツイッターを更新。「藤井聡太さん 史上初10代五冠の前人未到の偉業達成おめでとう御座います 最大の賛辞を送ります 謙虚な御人柄で、ひたむきに将棋盤に向き合い、たゆまぬ努力を重ねられた先の栄誉と感動しております。今後も新しい景色を目指すと共に、心躍る芸術的な将棋でいつまでも我々を魅了してください」と手放しで祝福した。