俳優の菅田将暉(28)と女優の小松菜奈(25)の結婚が芸能界の新たな潮流になりそうだという。2人は15日に結婚を発表。同日夜に、菅田は自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組「菅田将暉のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でリスナーに報告する形を取った。どうやらこれが、芸能人として最良のやり方になったようで――。

 菅田に限らず「オールナイトニッポン」では最近、パーソナリティーを務めるタレントが番組内で結婚を報告するケースが増えている。ざっと挙げてみると、2019年5月に「オードリー」春日俊彰、同年11月に相方の若林正恭が立て続けに結婚を発表。さらに昨年10月には「ナインティナイン」の岡村隆史が結婚を発表した。

 ここまではお笑い芸人が続いたが、今年に入ると様相が変わった。5月には歌手・星野源が女優・新垣結衣との結婚を発表。そして今回、菅田が小松との結婚を発表したのだ。ラジオというくくりで言えば、今年4月に夏目三久と結婚した有吉弘行もレギュラー番組の放送前に、FM東京の前で取材陣に対応している。

 菅田は「オールナイトニッポン」の生放送のため、15日午後10時30分ごろに東京・有楽町のニッポン放送に入ったが、その際に集まった報道陣の撮影に応じ、さらに簡単なコメントを発表するシーンも見られた。

 芸能関係者は「ひと昔前なら、芸能人が結婚する際は記者会見を開くのが普通だった。特に菅田と小松、星野と新垣のような芸能人同士のカップルなら、なおさらその傾向が強かった。でも最近は記者会見を行わないケースが明らかに増えている」と指摘する。

 確かに最近、芸能人同士の結婚発表で記者会見を開いたのは、19年6月の「南海キャンディーズ」山里亮太と女優・蒼井優までさかのぼる。その理由は「記者会見をやると、どうしても聞かれたくない質問が出てくるからね」(同)。

 確かに菅田はこれまで〝共演者キラー〟と言われ、週刊誌にキャッチされただけでも二階堂ふみ、菜々緒、本田翼など、人気女優との交際が報じられてきた。

「会見で過去の熱愛報道について聞かれる可能性はあったでしょうね。さらに言えば、菅田と同じ事務所に所属する女優には杏や佐々木希がいる。その辺りの〝匂わせ質問〟が飛び出したら、台無しになりますからね」(テレビ局関係者)

 とはいえファンに全く報告しないまま、シレッと結婚したと発表するわけにもいかない。その点で重宝するのはラジオだ。

「とにかく、ラジオ局に入る時に報道陣に写真を撮らせ、二言三言だけ答える。あとはラジオでしゃべれば、厳しい質問なんて一切聞かれないからね」(同)

「オールナイトニッポン」で何度も結婚発表があったため、ニッポン放送も慣れてきたようで、今回は敷地内の駐車場に報道陣を集め、撮影場所をセッティング。菅田の到着を待って〝フォトセッション〟となった。これなら芸能人としてのダメージを最小限に抑え、かつ芸能マスコミの顔を立てることができる。

 今後、ラジオでの結婚報告が芸能界の主流になるかもしれない。