自民党の三原じゅん子参院議員(57)が23日、衆院選(31日投開票)大阪10区に出馬した大隈和英氏(52)の応援演説を行った。

 10区は大隈氏のほかに、立憲民主党の辻元清美氏と日本維新の会の池下卓氏が立候補し、三つ巴の混戦模様となっている。

 医師でもある大隈氏は菅内閣で厚生労働大臣政務官に任命され、岸田内閣でも留任。内閣でただ一人の政治家兼医師となった。

 自民党はコロナ対策を担うキーマンを落選させるわけにはいかないと、22日にかつての〝上司〟である田村憲久前厚生労働大臣を援軍に投入。さらに、この日、菅内閣で厚生労働副大臣を務めた三原氏がマイクを握った。

 JR高槻駅前に白のダウンジャケット、紫のパンツ姿で登場した三原氏は、ワクチン接種によるコロナ対策の実績を強調し、「政府のど真ん中でコロナ対策を担当していた人。国政に行って働いてもらわないとダメ。それができるのは大隈しかいない。自公政権しかない」と大隈氏への支持を呼びかけた。

 続けて「今は有事。誰がこの国を一から作れるか。それを決める選挙です。右だ左だと批判するのはテレビのワイドショーのコメンテーターでもできる。壊れてしまったものを直して、今まで以上のものを作るのは誰ができる?」と問いかけると、「パフォーマンスで政治はできない。地道にやるのが私たちです。それを分かっていないと大間違いするよ。政権交代とかの話じゃない。実績のあるところしかできないから。誰がどの大臣やるの? また昔の人がやるの?」と政権交代を掲げる野党をけん制した。

 三原氏が来る前には、サッカー元日本代表のラモス瑠偉氏が大隈氏を激励。大隈氏は中学から大学までサッカーに打ち込んでおり、「ラモスさんがヴェルディの時からお付き合いさせていただいていまして、久しぶりに来てくれました」と明かした。