「14歳の子と同意した性交で逮捕されるのはおかしい」と発言した問題で批判を受けて立憲民主党を離党した本多平直衆院議員(56)が27日に開いた会見で、一連の騒動に謝罪した上で、現在の心境を激白した。

 本多氏はこの日に福山哲郎幹事長(59)に離党届を提出。立民執行部は本多氏に対し、党員資格停止1年とする処分案を党倫理委員会に諮っていたが「重い判断を行った」として処分を見送ることを決めた。

 本多氏は離党や辞職を決断した経緯について「私は比例北海道選出の議員です。党を離れる以上、筋を通して議員辞職します」と話し、一両日中に議員辞職願を衆議院に提出すると明言した。

 問題が起きてから離党→辞職の表明まで2か月間を要した。立民の枝野幸男代表(57)からは「離党を促されていた」と明かした。

 本多氏は10年間、枝野氏の政策秘書を務めた後、政界に進出。枝野氏とは〝師弟関係〟にあるわけだが、師匠からの離党勧告をどう受け止めたのか。

 本多氏は本紙の直撃に対し「この4年間、私は自民党政権と対決する最前線で体を張って頑張ってきたつもりです」と前置きしてこう語った。

「(枝野氏は)野党第一党の党首として、さまざまな判断をしてきて、されたんだと思います。今でも、10年間一緒に仕事させていただき、その後も、信頼できる党首として支えていきたい気持ちは変わっていません。ただ今回の件は、代表としてそう判断、対応された。私はそれに応じるということです」

 会見では「執行部が本多氏に対して早い段階での会見を止めた。対応が遅かったのではないか」との質問も出た。

 本多氏は「いま思えば会見を早い段階でやっていればよかったと思っています。(執行部から)助言をいただきましたけれども、その(会見を開かなかった)判断をしたのは私なので、私の判断だと思っています」と振り返った。

 本多氏の騒動は密室のワーキングチーム(WT)議論での出来事。立民はこれで一件落着としたが、後味の悪さが指摘されている。