国内で13日、新たに2386人の新型コロナウイルス感染者が確認された。東京830人、神奈川308人、大阪225人、千葉180人など。東京は、前週の同じ曜日を24日連続で上回った。

 首相官邸によると、新型コロナワクチンを1回以上接種した人は全体の3割を超えた。

 そもそも新型コロナは2019年12月に中国・武漢発で世界的流行になった。起源とされる中国で、もうコロナを題材にした映画が公開されたというから驚きだ。

 9日に公開された中国映画「中国医生」(中国の医師)は公開初日の興行収入が3億元(約50億円)を記録。中国メディアは最終的な興収が13億元(約210億円)に達すると報じた。

 同映画の内容は、20年1月に湖北省で新型コロナの感染が公表され、コロナ患者の対応に最前線であたった医師たちの奮闘を描いたもの。

 公開初日には、実際に中国衛生当局トップとして現場で指揮をとってきた鍾南山医師も映画公開の舞台あいさつに登場し、「これは実話に基づいた映画である」と話した。

 ユーチューブチャンネル「地球ジャーナル ゆあチャン」で情報発信している中国人ジャーナリストの周来友氏はこう指摘する。

「いまだ世界中でコロナのまん延が深刻な状況の中、中国はこの映画の公開により、コロナの封じ込めに成功したことを改めて強調したい狙いがあるものと考えられます。今も多くの人がコロナによって亡くなる中、今回の映画公開には複雑な心境を持つ人も少なくないのではないでしょうか」

 新型コロナの終息はいつになるのか…。