東京五輪・パラリンピックの選手村(中央区晴海)が20日、報道陣向けに公開され、大会組織委員会の北島隆ビレッジゼネラルマネジャーが選手村内の飲酒について見解を口にした。

 今大会は選手村で酒類の提供はされないが、持ち込みは可能。これに対し新型コロナウイルス感染拡大の助長や濃厚接触の可能性などが問題視されていたが、北島氏は「あくまでもお部屋などのプライベートな空間で飲む場合のみ可能というのが我々の考え方。公共スペースで自由に飲んだり、(村内の)公園で宴会をしていいというわけではない」と強調した。

 選手が寝泊まりする部屋は複数人による居住空間となるが、飲酒する場合は基本的に「一人」が原則という。北島氏は先日公開されたプレーブック最新版の例を挙げつつ「食事の際は接触を最小限にして一定の距離を保ち、なるべく一人で食事してくださいと明記しています。その考え方でいうと、あくまでもお部屋で飲む時にも基本的には一人で飲んでください、と。我々、日本国内でも家で一人でビールを買ってきて飲むことは禁止されていないのと同じこと。そのレベルであればいいということです」と説明した。