マスターズで優勝した松山英樹効果で国内のゴルフ場の予約が殺到しているが、首都圏のゴルフ場は対応に頭を痛めている。

 団塊世代の高齢化でゴルフ場利用者が激減している中、新型コロナウイルスの感染拡大による影響でさらにゴルフ客が減少すると予測されていたが、ゴルフ場は3密を避けられるということで、ほぼ影響はなかったという。

「タレントの石田純一がゴルフ場でコロナ感染したという報道があったので、ゴルフ場は敬遠されると思ったんですが、3密を避けられるということでスルーや1人でプレーする人が増えた。若者も旅行などの自粛でやることがなくなり、健康のためにゴルフを始めたことで、ゴルフ場は客が入っています」(ゴルフ用品メーカー社員)

 さらに松山の優勝が追い風になって、ゴルフ場に予約が殺到。土日だけでなく平日も予約で満杯だという。

 大手ゴルフ場関係者は「松山選手が優勝した直後から、ゴルフ場に予約が殺到。どのゴルフ場も満杯状態。ところが、まん延防止等重点措置では県境の移動を自粛するように呼びかけている。首都圏周辺のゴルフ場はまん防に打つ手がなく、頭を抱えてます」と明かす。

 ゴルフは自粛要請対象に入っていないが、まん防の“不要不急の県境移動自粛”に該当する。さらに近日中に緊急事態宣言も発令されそうだ。

「東京都には約20のゴルフ場がありますが、大半は神奈川、千葉、茨城、栃木のゴルフ場を利用する人が多い。ゴルフ場はどう受け入れるのか? 対策の立てようがありません」(ゴルフショップ関係者)

 近場のゴルフ練習場で“松山ブーム”に浸るしかなさそうだ。