橋本八段の棋士引退でクローズアップ 「連れ去った方が有利」な子供連れ去り問題の現実

2021年04月05日 11時30分

日本将棋連盟に迷惑をかけないための引退だった

「ハッシー」の愛称で知られる、棋士を引退したばかりの橋本崇載(たかのり)氏(38)に期待の声が寄せられている。橋本氏は引退表明の直後にユーチューブで子供の連れ去り被害を告白していた。生まれたばかりの息子を妻に「連れ去られた」というのだ。

 子供の連れ去りは近年、社会問題化しているが解決の兆しは見えていない。過去に子供を妻に連れ去られ、約10年も子供と会えていない40代男性はこう話す。

「橋本さんの訴えをきっかけに世論がこの問題に注目することを期待しています。これまでも多くの人がこの件で活動してきましたが満足のいく結果を得られなかった」

 現状、子供の連れ去り事案においては、「連れ去った方が有利なんです」と指摘し、「弁護士に相談しても『あきらめましょう』と言われてしまう。子供との面会を元妻に約束させても、理由をつけて反故(ほご)にされてしまう。制度を変えてもらうしかない」と男性は訴える。

 具体的にどんな制度があればいいのか。「私は共同親権を認めてほしい。それがあれば子供と面会したいという主張がより聞き入れられやすくなると思います。根本的には子供の連れ去り自体を犯罪行為にしてほしいのです」(同)

 橋本氏は引退について4日にツイッターで「将棋連盟は国から優遇を受けて成り立っている法人、私の活動は国を批判する行為」と記述し、日本将棋連盟に迷惑をかけないための決断だったとした。

 前出の男性は「ある日、妻子が突然いなくなるのです。私はその時、何も手につかなくなりました。引退は分かります」と同情。その上で「今こそみんなで橋本氏を支援して、世間に問題を認知してもらいたい」と意気込んだ。

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