元法務相の河井克行被告(57)が3日、保釈された。約8か月ぶりにカメラの前に姿を見せた。

 午後9時過ぎに東京拘置所の建物から出てきた河井被告はマスクを外して報道陣の方に向かって長めの一礼をして、車に乗り込んだ。スーツには議員バッジが付いていた。

 河井被告は妻の案里元参院議員が出馬した2019年の参院選で、広島の地方議員らに現金で合計約2900万円を渡して買収した公職選挙法違反に問われている。案里氏はすでに有罪判決が確定しており、議員辞職もしているが、河井被告は無罪を主張している。

 河井被告サイドの保釈請求は5回目となった。東京地裁が認める決定をしたものの、検察側が不服として抗告。午後7時半に東京高裁が抗告の棄却を決定した。

 保釈金は5000万円。現金で納付されたという。保釈が認められたのは地方議員らの証人尋問が終わり、証拠隠滅の恐れがほぼなくなったためとみられている。23日からは河井被告本人の被告人質問が予定されている。

 ネットでは「保釈金5000万! どこからこんな金額のお金が!」「即払いできるってさすが上級国民ですな」「また金配る?」と批判一色。河井被告から国民への説明はあるのか。