〝脅迫メール常習男〟が逮捕された。警視庁新宿署は4日、お笑いコンビ「おぎやはぎ」の小木博明(49)と矢作兼(49)に殺害予告したシステムエンジニアの相馬亘容疑者(25)を脅迫容疑と威力業務妨害容疑で逮捕したと発表した。逮捕は3日。

 同署によると、相馬容疑者は1月14日、ネット掲示板に小木と矢作を名指しして「トンカチで顔面グシャグシャにしてぶっ殺します」と書き込んだ疑い。新宿署から2人の所属事務所「人力舎」に連絡が入り、同社が被害届を提出した。

 人力舎は殺害予告を受けて、緊急会議を開き、スケジュールを調整。業務を一時中止することを余儀なくされた。

 警察の調べに同容疑者は「仕事上のストレスがあった」「去年12月中旬ごろから、10個の掲示板に100件以上の爆破予告や殺害予告を投稿した」と話し、容疑を認めている。同容疑者は「下請けの下請けのような会社に勤めていた」(捜査関係者)という。

 おぎやはぎの他にも、松本人志(57)、堀江貴文氏(48)、4人組バンド「King Gnu」のドラマーに対して、同様の脅迫メッセージを送っていたことも分かっている。

 テレビ各局も被害を受けた。民放キー局の30代社員は「昨年のクリスマス前後に爆破メッセージが届いた。聞いたら他局にも似たようなメールが局のSMSに来ていたようだ。直近でも『バレンタインデーに爆破します』と予告があったとか。局内でも『ヤバイ奴がいる』と話題になっていた」と明かす。

 25歳ながらにして、相馬容疑者はどんな心の闇を抱えていたのだろうか――。