昨年末に行われた漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2020」王者のお笑いコンビ「マヂカルラブリー」(野田クリスタル=34、村上=36)が17日、都内のNSC(吉本総合芸能学院)の現役生に特別授業を行った。

 M―1王者による特別授業は、例年であれば対面で行っていたが、今回は新型コロナウイルスの影響で、オンラインで開催された。

 マヂカルラブリーはM―1で、ジェスチャー中心のしゃべらないボケネタを披露。生徒からは「独特なスタイルを貫いた自信」などについて質問が飛んだ。

 これに村上は「独特なスタイルというか、普通に(ネタを)作っていったら、あーなった」と明かし、村上は「好きなことをやってください。やりたいように」と生徒にアドバイスした。

 さらに野田は「皆が勝手に『やり通した』とか言ってくれるから、楽な方向へ行ったらいいと思う。自分でやっていたことが賞レースで勝ったら、褒めたたえてくれる。無理しないで」とネタ作りについてもアドバイスした。

 16代目王者となったマヂカルラブリーの漫才に対しては、前回王者の「ミルクボーイ」の漫才と比較し、漫才ではないといった論争が巻き起こった。

 村上は「僕はもう結論は出なくていいなと。ずっとどっちかわからないっていう状態でいい」と心境を吐露。

 野田は「僕らのは、出し物(笑い)。独自の出し物を披露したという感じ。笑いとは定義を覆していくもの」と語った。