フリーキャスターの辛坊治郎氏(64)が13日、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演し、安倍晋三前首相主催の「桜を見る会」前夜の夕食会を巡る疑惑に関し言及。報道について「検察のやり口に乗っかっている」と批判した。

 辛坊氏は「検察が極めて意図的に徹底的にリークしてる。初めから寄付行為は受けた側もする側もその認識がないと、寄付は成立しない。公職選挙法では立件できないというのまでパッケージでリークしてますから、どの新聞にも公職選挙法ではハナから無理と書いてある」とコメント。

 その上で政治資金規正法に関しては「政治家がお金を懐に入れちゃダメだよ、というものなので、それ以外の罪は形式犯で通常、帳簿の訂正ですんじゃうぐらいの規模」と指摘した。

 収支を合わせた不記載額は約4000万円に上るとみられるが「これがかなり無茶な数字」という辛坊氏は「パーティー費用が入ってくるお金が1400万円。払った金が1400万円。これ事務所と関係ないところで、ホテルと直接やり取りした金。だけど、検察は『これも帳面に付けなきゃいけないお金ですよ』とやることで、合わせて2800万円、プラス(補填された)800万円、イコール約4000万円ってっていう、規模にするとまあ略式起訴で罰金刑だよなぐらいの話」と述べた。

 しかし、検察と安倍前政権は検察庁法改正案の問題等で「真っ向対立」しており「ハナから略式起訴が分かってる案件なんだけど、徹底的にマスコミにリークして、あたかも重大犯罪であるかのように。『4000万円!』みたいな。完全に検察のやり口にマスコミが乗っかっている。そういう構図ですよ」と解説した。