コロナに立ち向かう新戦略はこれだ! 「スーパージェルクッション」などの通信販売とコンサート事業で知られる「夢グループ」の石田重廣社長(62)が7日、都内で最初で最後のトークショーを開催。会場には同社所属の黒沢年雄、コンサートの常連である橋幸夫をはじめ、関係者など約850人が集まった。

 石田社長は福島・国立大付属小・中学校を経て、宮城・東北高校時代に歌手、プロ野球選手を目指したが挫折。19歳で上京し、築地市場、吉野家などのアルバイトをことごとくクビになった過去を披露し、通信販売CMで名物社長に成り上がるまでの半生を笑いを交えて振り返った。

 通信販売番組で共演した故松方弘樹さんとの秘話も披露。

「松方さんからは『画面に出る時は首を動かさず固定しろ』『小銭は行った店に置いていけ』と2つの教えがありました」

 コロナ禍でコンサート開催が延期になったが、今後の新構想もブチ上げた。コンサートのチケットにその土地、地元の果物や野菜などを付けてセット販売するそうで「一生懸命やっている農家のみなさんを応援したい!」。

 さらに、世界的ボーカルグループ「イル・ディーヴォ」のメンバーのカルロス・マリン(52)のプロモーションにも乗り出す。おなじみの通販番組で、マリンのCDを紹介するようオファーが来たという。また、大みそかには「ももいろ歌合戦」(ABEMA、BS日テレ)に石田社長が今年の話題賞受賞者として登場する。

 同社所属タレント第1号の兄弟デュオ「狩人」高道は「社長とは18年の付き合いですが、あっという間。コロナ禍でも公演ができることに感謝しながら、来年につなげたい」。黒沢は「ふだんの社長は今日より数倍おもしろい。社長と同じく今年は現実を受け止め、来年も一つひとつやっていきます」と気持ちを新たにしていた。