キムタクの妻で歌手の工藤静香(50)が、17日に自動車の運転中に接触事故を起こしたことは一部で報じられたが、そのダメージはほとんどなかった。驚いたのは、自身のインスタグラムで事故当日に自ら報告し、謝罪したこと。早急な対応もあり、大きく報じられることはなかったが、一歩間違えば、夫・木村拓哉(48)の仕事にも影響を及ぼしかねなかった。その裏には、日ごろの〝静香TEL外交〟の成果があったという。


 工藤が接触事故を報告したのは、17日の自身のインスタグラムだった。

 自動車の運転中に接触事故を起こしたことを報告し「車で渋滞中。落としたお水に気を取られ、ブレーキから足を離してしまい、前の車にぶつけてしまいました。ちょっとした気の緩みが、人に迷惑をかけてしまうという事を改めて痛感しました。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 ぶつけられた運転手に幸いケガはなく、逆に慌てふためいた工藤が気遣われた様子を報告。

「こんな時でもそうした気遣いが出来る人を目の当たりにし、私もどんな時でも思いやりを欠かさない人であり続けたいと改めて思いました」と事故相手の対応に謝意を表していた。

 芸能人の自動車事故といえば、先月28日に俳優の伊藤健太郎がひき逃げ事件を起こし、逮捕されたばかり。厳しい論調で報道される可能性もあったが〝自己申告〟したことで淡々と報じられるか、むしろ自ら事故を明かした姿勢を評価されたほどだった。

「伊藤のように、芸能界の自動車事故は警察情報から次第に報じられるケースが多いし、後々週刊誌などで報じられれば〝隠蔽した〟と叩かれるリスクもある。しかし、工藤は自らインスタで明かし、被害者の気遣いへの感謝もつづった。マスコミもそれ以上の追及はしづらくなるし、ネット上の炎上もほとんどなかった」(テレビ局関係者)

 潔い工藤の姿にファンからは「さすが!」と賞賛する声も出たが、マスコミの報道沈静化のウラには、もうひとつの理由があった。それは、日ごろの〝TEL外交〟のたまものだという。

「モデルの長女、Cocomi、次女のKoki,をニュースなどで取り上げると、工藤さんは直接お礼をしてくるんです。わざわざ直電で『娘を取り上げてくださって、ありがとうございます』と言われたら、みんなうれしいですよ。普段から気遣いを感じているので、悪いニュアンスで報じられない面はある。今回も『心配おかけしてすいません』などと見えないところでの謝罪外交もしていた」(同)

 今回の事故では相手の運転手の気遣いに感謝していた工藤だが、自らも娘たちのために〝気遣いのTEL外交〟を繰り広げていたのだ。さらに、夫の木村拓哉(48)のピンチも完璧に防いでいたという。

「木村は8月から日産自動車のアンバサダーを務め、新CMにも出演中。最近はSNSなどで木村さんを含めて家族の仲良しアピールをする機会も増えており、木村の妻として事故がマイナスイメージで報じられれば、非常にマズかった。工藤さんの迅速な対応にスポンサーも安堵だったとか」(広告代理店関係者)

 木村は大手企業の「マクドナルド」のCMにも出演しているが、ここでも車を運転する描写も登場。妻であっても自動車事故で自身の名前が出ることは避けたかっただろうが、妻として〝被害〟を最小限に収めたことはさすがとしか言いようがない。

「工藤は娘たちを〝世界デビュー〟させ、あえて露出を抑えたプロモーションで成功。今まで家族の匂いを一切出していなかった木村にも変化を要求。夫としてイメージ回復した木村は、ナショナルクライアントのCMも獲得した。事故対応でもその手腕を発揮したといえると思う」と前出のテレビ局関係者。

 最近はインスタグラムでしか見なくなった工藤だが、それもしたたかな〝戦略〟なのかもしれない。