「あいちトリエンナーレ」改称も…海外表記にTriennale 取材陣から質問殺到

2020年11月17日 17時08分

「あいち2022」の芸術監督に就任した片岡氏(右)と大林組織委員会会長

 これは「一新」なのか。過去4回「あいちトリエンナーレ」の名称で開催されてきた芸術祭の新名称が「国際芸術祭『あいち2022』」に決定したと17日、組織委員会が発表した。

「あいちトリエンナーレ」は、2010年から3年に一度開催されてきた現代美術の祭典。昨年の第4回では企画展「表現の不自由展・その後」が問題となり、大きな議論を生んだだけでなく、補助金交付問題、大村秀章県知事と河村たかし名古屋市長の不和、さらには美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長による大村知事リコール署名運動へと広がった。

 これらの影響で組織委員会は体制を一新。「新たな発展を目指す」(大林剛郎組織委員会会長)ために、親しまれたトリエンナーレの名称を捨てて名称変更に至ったが、首をかしげるのは国内外での表記の違いだ。

 正式名称の国内用英語表記は「Aichi 2022」。しかし海外表記には「Aichi Triennale 2022」を採用しており「トリエンナーレ」の文字がしっかり残っているからだ。

 これには取材陣から質問が殺到。大林会長は「海外では芸術祭の名称として広く浸透しているため」と説明した。過去の内容と実績は海外でも評価されており、その知名度を無にすることまではできなかったということか。

 この日は森美術館館長で知られる片岡真実氏の美術監督就任会見も行われた。片岡監督は「(前回大会の)議論はほぼ出尽くしたと思われる。芸術祭は毎回監督やディレクターの交代があり、それぞれ自立したもの。影響を受けることはない」と明言。2022年芸術祭へのビジョンも明確で、力強い内容だったのは明るい材料だ。