コロナ禍だからこそ! 唐十郎の愛弟子たちを新宿の〝街全体〟が後押し

2020年11月17日 06時15分

左から熊野晋也、禿恵、劇団唐ゼミ☆の中野敦之代表、丸山正吾、鳳恵弥

 俳優の唐十郎(80)を師事する演出家・中野敦之(38)が代表を務める「劇団唐ゼミ☆」が16日、東京・新宿区の新宿中央公園水の広場特設劇場で行われるテント演劇「唐版 風の又三郎(3幕)」(17~22日)の通し稽古を公開した。

 劇団唐ゼミ☆が第30回記念公演に、唐十郎の最高傑作と称される「風の又三郎」上演に挑戦する。中野代表は「いろいろな方のご支援をいただいた。この場所から『(芝居を)やっているんだぞ』と力を届けたい」と意気込んだ。師匠の唐十郎は千秋楽公演に来る予定。中野は「唐さんはかわいく『頑張ってね~』と。怖い人と思われがちなんですが」と笑った。

 コロナ禍で、芝居や劇場を取り巻く環境は厳しいものになっている。そんな中で公演が実現したことに中野は「新宿のみなさんの後押しがあった」と明かした。

 唐十郎といえば、新宿にある花園神社のテント劇場「紅テント」が有名。演劇を通じて、新宿の文化を盛り立てたことでも知られる。

「商店街のみなさんが応援してくれます。新宿区も理解があって、公演をはじめ、この公園の噴水を演出に使用する許可をいただいた。感謝しています」と中野は言う。コロナ禍だからこそ「明るい話題を届けてほしいと言われています」と〝再び、芝居で新宿を盛り上げてほしい〟という期待を背負っているという。

 新宿には唐十郎が巻き起こした熱気がまだまだ息づいている。