吉本興業の大崎洋会長(67)が14日、東京・港区のビル「東京ポートシティ竹芝」で、一般社団法人CiP協議会オープニングイベントにゲストとして登壇した。

 一般社団法人CiP協議会は、ロボット、AI、IoT、5G、8Kなどの先端技術を集積させた都市を世界に先駆けて作るために発足。この日オープンした同ビルの8階に拠点があるということで、イベントが行われた。

 同ビルは5G、AI、IoTを実装。2015年に竹芝エリアは、新たな国際ビジネス拠点にすべく、国家戦略特区として認定された。

 イベントでは、主なプロジェクトについて説明。官民学が一体となりデジタルとコンテンツの英知を集結させ、お笑いなどポップカルチャーを変えていく最先端テクノロジーを紹介するイベント「ちょっと先のおもしろい未来」を開催予定だ。

 大崎会長は「いつも子供の未来はどこにあるのかと考えていて、吉本には3つのプランがある。まずは動画のプラットフォーム」などと紹介。

 さらに「2つ目は、去年、当社はいろいろと騒動があって『なんだったんだ』と人ごとのように思っていたんですけど、世界一ゆるいエージェントにしたい。世の中の心配事を皆で解決する、そんなエージェント。課題ごとに秘密結社みたいな感じで、楽しく悩みや不安を解決したい」と語った。

 3つ目は、吉本興業のBS放送の開始だという。「総務省から許可が下りた。地域創生で、社会の困ったことを一つの番組にして、一つの事業をする放送局。CMも入らない、視聴率も気にしない」などと説明した。

 MCが「まさか吉本興業が社会問題を解決するとは」と話すと、大崎会長は再びマイクを手に取り「吉本自体が社会問題のかたまりですから…」とポツリ。会場を笑わせた。