コロナ禍の愛知ライブハウス事情 ガールズバンドで活動の高嶋桜子「開催するのも覚悟が必要」

2020年09月02日 17時13分

ザ・ワンダーレディースの高嶋桜子㊧と「ボトムライン」の蔵原郁智社長

 各地の緊急事態宣言が続々と解除されているが、ライブハウスを中心とした音楽業界の苦境は相変わらずだ。

 全国で5番目に感染者が多い愛知県では、ライブハウスのクラスターは発生していないものの、先月15日には名古屋ブルーノートがこらえきれず廃業。厨房がある店は弁当販売でしのぐなど、厳しい状況が続いている。

 感染防止策を徹底し公演にこぎつけたとしても、またいばらの道だ。7月から数を絞って公演を再開した名古屋市内の老舗ライブハウス・ボトムラインによると「チケットが売れても当日お客さんがこないんです。怖くなったり家族に止められたりして来場しないケースがあるのではないかと考えています」(蔵原郁智社長)。

 ただでさえ観客数を半分以下にしてるのに、場内が予想以上に閑散…アーティストの心中を思うと切ないほどだ。

 それでも出演に踏み切るグループもいる。9月14日にボトムラインで公演する5人組女性バンド「ザ・ワンダーレディース」のボーカル・高嶋桜子は本紙取材に「開催するのも覚悟が必要」とした上で「音楽がない生活は考えられない。(公演を行うことで)今後どうやって活動していくのがいいのか、考えたい」と話す。

 メンバーが全国に散らばっているため今後はソロ活動に戻る。「集まれない時間は各自が実力をアップさせる期間」と前を向くが、店、そしてアーティストのさらなる〝耐久力〟が問われることになる。