〝若大将〟に心配の声が絶えない。歌手で俳優の加山雄三(83)が29日夜、都内の自宅で嘔吐し、救急搬送されたことが30日に判明。年齢も年齢だけに大きな騒動になったが、命に別条はなかった。ホッとひと安心…と言いたいところだが、もう一つ周囲が心配することがある。それは、10時間以上もぶっ続けでプレーすることもあるという〝ゲーマー〟ぶりだ――。

 所属レコード会社によると、加山は食後に水を飲んだ際に繰り返し嘔吐し、苦しそうな様子を見せたため妻が救急車を呼んだ。誤嚥とみられ、30日午前には電話で会話できるまでに回復。意識はあり、命にも別条はないが、高齢のため都内の病院に入院したという。

 加山は昨年11月に軽い脳梗塞で約2週間入院。その後は芸能活動を再開し、同12月には全国ツアーの東京公演を開催した。今年に入ってもテレビの音楽番組に出演するなど精力的に活動。芸能生活60周年を迎え、7月5日には神奈川・逗子マリーナ特設会場で、自身初の無観客配信ライブを行っていた。

「今月23日には『24時間テレビ』(日本テレビ系)で、『サライ』などを熱唱し、元気な姿で視聴者を喜ばせていた。音楽への情熱は衰えず、80歳を超えてラップに挑戦しようと意欲を見せたこともあります。ただ、〝永遠の若大将〟といえどもご高齢ですし、疲れがたまっていたのかもしれません」(音楽関係者)

 さらに、関係者の間で心配されているのが、度を越えた〝ゲーマー〟ぶりだ。加山といえば、ミュージシャンや画家、海の男などを想像するが、実はスペースインベーダー(1978年発売)が流行したころからゲームにハマり、今でも自宅に最新ゲーム機を数種類買い揃えている筋金入り。その熱中ぶりは、年々加速する一方だという。

「脳梗塞から復帰した直後でも、10時間以上もぶっ続けでプレーし、徹夜近くになることも珍しくないとか。しかも、今年に入ってからコロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた。加山さんはゲームを完璧にクリアしないと気が済まないようで、周囲からは『食事と睡眠以外はゲームをしているんじゃないのか』『無理をしていなきゃいいけど』など心配する声が出ていました」(前同)

 もともと酒を飲むこともなく、ゴルフもしないという加山。船で航海に出ると何もすることがないため、船にまでゲームを持ち込んでいるという。

 ただ、ここ数年でゲーマーという意外な一面が世間に浸透してしまったことで、負の側面まで出てきてしまったと指摘する関係者もいる。

「イベントなどでゲームの話題を振られることも増えましたからね。加山さんは、周囲の〝ゲーマー加山〟というイメージを裏切らないように、ゲームに没頭していった側面もあるのでは? 若大将は、どうしても期待に応えたくなる性分なんですよ」(芸能関係者)

 若々しさを保つ秘訣になっていることは間違いないが、年齢が年齢だけに限度はあるだろう。あまり無理せず、楽しんでほしいものだ。