1985年8月12日の「日航機123便墜落事件」、別名「日航ジャンボ機墜落事故」から今年で35年。JALのボーイング747型機が群馬県上野村の高天原山(通称・御巣鷹の尾根)に墜落し、乗客乗員524人のうち、歌手の坂本九さん(当時43歳)ら520人が亡くなった事故だ。今年も12日には遺族らが慰霊登山した。

 このJAL123便(JL123)は85年9月のダイヤ以降、欠番となった。

 ところが、今年8月6日午前0時ごろから約1時間、航空機の位置情報をリアルタイムで表示するアプリ「Flightradar24(フライトレーダー24)」に「JL123」が表示され、アプリユーザーの間で話題になった。

 オカルト研究家の山口敏太郎氏はこう語る。

「アプリ上に欠番で存在しない“幽霊飛行機”が出現したことについて、JALは、あくまで航空機と管制塔とのテスト送信の際に打ちやすい123という番号を並べただけであり、ただの偶然であると回答しています。しかし、JALに関係のある人間が123便の墜落事故を知らなかったとは不自然。必ず頭の中に残っていたはずです。若い社員も事故ケースとして研修するはずです」

 確かに、JALの関係者だったら、123は欠番であることを認識している数字のはずだ。しかも、8月ならなおさらだ。

 山口氏は「テスト送信であろうと、その数字が打たれたらもう単なる偶然ではないでしょう。打ち込んだ関係者もその時、どうしてそうなったのか…。35年だというのに、慰霊の登山も新型コロナウイルスなどの影響で規模が縮小されてしまい、亡くなった方たちの『忘れないでくれよ』という意味があるのかもしれません」と指摘している。