プロレスファンの聖地「アントニオ猪木酒場」フィナーレに小猪木が駆けつける

2020年08月01日 18時29分

小猪木

 プロレスファン、闘魂マニアの〝聖地〟として愛された東京・新宿の「アントニオ猪木酒場」が7月31日、惜しまれつつ閉店した。コロナ禍の真っただ中、店には多くの客が訪れて思い出を語り合い、別れを惜しんだ。

 午後8時半過ぎ、西口プロレスのアントニオ猪木酒場大会を行うなど、ゆかりの深かったアントニオ小猪木(48)が、赤タオルを首にかけて登場。マイクを握り、最後の「闘魂じゃんけん大会」を仕切った。

 先月、クラスターが発生した小劇場が目と鼻の先にあるうえ、西口プロレスの蛾野正洋(33)がコロナに感染した(現在は退院、小猪木は濃厚接触者ではない)こともあり、小猪木はマスクを着けて現れた。だが、トレードマークのアゴが見えないため「偽者」と疑われ一瞬だけ、マスクをずらして〝本物〟とアピールする場面もあった。

 興行だけでなく、モデルのはるみ夫人(39)との結婚式の2次会を開催するなど、プライベートでも同店の常連だった。スタッフとも親交があり、全国の猪木酒場を回るトークショーツアーを行ったこともある。

 小猪木は「ニセモノのニセモノと疑われたが、本物のニセモノダーッ!」とギャグをかましながら「思い出のたくさん詰まった店で〝金曜8時〟台にマイクを握らせてもらったのは光栄の極み。IGFの発表会でスタン・ハンセン(70)に会うことができたり、刺激的な経験をたくさんさせてもらった。2009年に猪木さん、故春一番さん、アントキの猪木(47)の4人で写真を撮ったのも移転前の新宿店だった」と、必死で涙をこらえた。

 閉店間際には名物メニューのオーダー「1、2、3、サラダァーッ!」の掛け声が店内に響き渡り、場内は感動に包まれた。小猪木は「コロナに気を付けながらなので大騒ぎというわけにはいかず、どこか静かではあったが、過去に働いていたスタッフも集合して盛り上がった。コロナが終息し、いつかまた皆で集まりたい」と同店の復活を祈った。

 猪木酒場は2006年に池袋店がオープンしたのを皮切りに、全国に展開。最近では新宿店を残すのみになっていたが、場所柄、コロナのあおりをモロに食らい、自粛期間の4、5月は休業。6月から再開したが、客足が戻らずに閉店を決めた。