米俳優ジョニー・デップ(57)が自身を「DV夫」と報じた英紙「ザ・サン」に対して名誉棄損で訴えた裁判は今週、ロンドンで最終弁論を終えた。裁判では元妻で同女優のアンバー・ハード(34)側がデップによる暴行被害を主張したが、ここにきてアンバーこそ〝DV妻〟で「いつかジョニーを殺してしまうかも」という恐怖の証言が飛び出した。

 英紙デーリー・ミラーは28日、アンバーの妹ホイットニー・ヘンリケスさんの雇用者だったジェニファー・ハウエルさんの証言を報道。ホイットニーさんは姉がいかに狂暴かを訴え「(当時夫だった)デップがなぜ、あんな虐待を我慢できるのか分からない」と漏らしたというのだ。

 ジェニファーさんが証言したのは、米国・バージニア州の裁判所。こちらは、デップがアンバーを相手取り、損害賠償5000万ドル(約52億5000万円)を求めている裁判だ。

 ここでポイントはアンバーの妹・ホイットニーさんの発言。ホイットニーさんは先日、ロンドンでの裁判で姉側の証人として出廷し、2015年にロサンゼルスの家で起きた2人の夫婦ゲンカについて証言。仲裁しようとした自分を、酒に酔ったデップが階段から突飛ばそうとしたことから、アンバーは「妹に手をあげるな!」と叫び、夫を叩いたという。さらに逆上したデップは、アンバーの頭部を殴りつけたと証言していた。

 だが、ジェニファーさんによると、ホイットニーさんが自分に明かした話は、その証言と相反するものだったという。

 その内容はこうだ。実際に夫婦ゲンカで暴行していたのはアンバーで、ホイットニーさんが止めに入ると、姉は怒りに任せて妹を階段から突き落とそうとした。その際、ホイットニーさんは「いつか姉はジョニーを殺してしまうかもしれない」と不安を感じたという。

 ジェニファーさんの証言が報道されると、ホイットニーさんは「完全な作り話」とし「ジェニファー・ハウエル氏の証言は事実にそぐわないもので、なぜそんな発言をしたのか分からない」との声明を出した。

 どちらかが虚偽の証言をしたのか…。