18日に急逝した三浦春馬さんは、昨夏の歌手デビューなど、最近は本業以外の新たな分野にも挑戦していた。

 今年4月初めには、月刊誌「プラスアクト」での連載を書籍化した本「日本製」を出版。約4年間かけて訪れた47都道府県の〝メイド・イン・ジャパン〟を紹介した400ページ超の大作だ。19日のアマゾン売れ筋ランキングでは全ジャンルで1位になった。

 この書籍には三浦さんを今年初めまで約1年間追った、初のドキュメンタリー写真集が付いた特装版も同時発売された。この特装版購入者には今月、都内でのシークレット招待イベントが用意されていた。1000人限定で、抽選の応募はすでに5月末で締め切られている。15日には公式サイトが更新され、新型コロナウイルスの影響でイベントは開催延期と告知された。

 また、三浦さんは、インスタグラムのストーリー機能を使い、本で紹介したモノを自宅マンションで自撮りし、毎週アツく紹介し続けていた。5月初めごろからスタートし、初回の動画では「今後、僕の家に今もあるモノに限ってしまうんですけれども、47都道府県を回って購入したもの、そしていただいたものを皆さまと一緒に振り返っていければいいなぁと思っています」と語っていた。

「芸能の神様なのでとても力をもらっています」という天鈿女命(アメノウズメ)のお面は宮崎から。奈良の瓦ぶき職人(故人)から「あなたのために魂を込めて作りました」ともらったシャチホコ、また群馬・高崎だるまは「今でも夢を叶えるだるま。勉強机のそばに置いてま~す」と紹介していた。

「三浦家、日本製棚から今日のひと品」「もう一度食べたい日本製ひと品」と紹介したのは全14品。最後は2週間前の「ちば醤油」で、三浦さんは動画を「また次回」と締めくくっているが、それ以降の更新はない。

 三浦さんは毎回、自宅リビングと思しき部屋の白い壁をバックに自撮りしていた。その壁には造花が飾られ、美意識の高さがうかがえる。