芸能界に激震が走った。人気俳優の三浦春馬さん(30)が18日、東京・港区内の自宅マンションで首を吊って亡くなっているのを発見された。自殺とみられる。

「一体なぜ…」。ファンならずともこの言葉しか出て来ない。もっか三浦さんは9月スタートのTBS系連続ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の撮影中で、2日前に現場で会ったという芸能関係者によると「普段と全く変わりなかった。笑顔で周囲ともコミュニケーションを取っていた」。

 歌手としてもセカンドシングル「Night Diver」を8月26日に発売予定で、24日放送の「ミュージックステーション 3時間半SP」(テレビ朝日系)に初出演するはずだった。

 そんな三浦さんが自ら命を絶った。部屋には遺書のようなメモが残されていたという。仮にこれが遺書であった場合、衝動的な死ではなく、下準備をしていたことになる。

 三浦さんを知る芸能プロ関係者によると SNS上で誹謗中傷が寄せられていたという。

「彼は芸能人のスキャンダルに対し、マスコミや世間が一斉にバッシングする風潮に疑問を感じていた。東出昌大と唐田えりかの不倫の時もそう。明らかになった数日後、自身のツイッターで苦言を呈したことがあった」

 たしかに、三浦さんの1月29日のツイッターには「明るみになることが清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…」とある。これがネット民の猛反発を招いた。

「お前は東出を擁護するのか、逆に三浦さんが集中砲火を浴びて、参っていたと聞く」(同)

 三浦さんが主演を務め、3月7日から東京・日生劇場で上演されたミュージカル「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~」でもそうだった。新型コロナウイルスの感染拡大の防止、観客と関係者の安全を第一に考え、本来なら3月29日に東京・千秋楽を迎えるはずだったが、急きょ同27日に変更。富山、福岡、愛知、大阪と約2か月回るロングラン公演だったが、それ以後の全公演が中止になった。

「コロナ禍の自粛ムードもあり、ミュージカルのSNS公式アカウントには公演を行うことを批判する書き込みが殺到した。そんな中で、一番プレッシャーを感じていたのが三浦さん。絶対に感染者を出してはいけないという公演で、批判の声を受けながらそれでも舞台に立っていた」(演劇関係者)

 何事にも手を抜かない完璧主義者であるがゆえに「3、4年前くらいから精神的に不安定で、俳優仲間から『春馬は危うい』と指摘されたこともあった」(同)という。

 さらに私生活でも、とある団体との間でトラブルを抱えていたという情報もある。「ただ、それが自殺に繋がったどうかはわからない。一つ言えるのは、様ざまな要素が重なり、三浦さんが思いつめてしまうような土壌が出来上がっていたということだ」

 そう証言するのは捜査関係者の1人。三浦さん急死の波紋は広がるばかりだ――。