サッカーJ1がようやく再開するのに――。「ナインティナイン」矢部浩之(48)の冠サッカー番組「やべっちF.C.」(テレビ朝日系)が、8月終了で調整されていることが本紙の取材で分かった。サッカー男子(U―23)がある東京五輪まで番組続行の見通しだったが、新型コロナウイルス禍で五輪が来夏に延期されたことが痛恨だったという。矢部といえば、相方・岡村隆史(49)の〝風俗発言騒動〟でラジオ番組に復帰したばかり。番組終了の舞台裏とは?

 コロナ禍で4か月延期されたサッカーJ1が今月4日に再開されるのを前に、仰天の一報が飛び込んできた。W杯日韓大会の2002年に始まり、18年間続いていた矢部のサッカー番組が、8月終了で調整されていることが判明した。その引き金になったのは、東京五輪の延期だ。

 テレビ局関係者の話。

「近年は番組がマンネリ化して、打ち切りの〝イエローカード〟が出ていて存続が怪しかった。でも、今夏予定だった東京五輪のU―23を集中的に取り上げ、番組を盛り返そうとしていたんです。その矢先、新型コロナ禍で東京五輪が延期され、〝ここが潮時〟と判断されたようです」

 番組の新編成は通常、4月と10月の年2回行われる。8月終了は何とも中途半端だが「コロナ禍で番組編成がグチャグチャになっているんですよ。なので、8月終了で調整されています」(同関係者)。後継番組はバラエティーになる見通しで、出演者に矢部の名前はないという。

 テレ朝広報部は、本紙の取材に「現時点で決まったことはありません」と回答した。「現時点」と断ったのがミソだろう。

 サッカー界に対する同番組の貢献度はハンパない。日本代表が挑んだW杯5大会の興奮を伝えたほか、Jリーグや欧州リーグの試合結果を詳報。ほかにもユニークな企画を次々に打ち出し「デジっちが行く!」は名物になって、Jリーグに公認されたほどだ。

 進行を務めた歴代の女子アナも、前田有紀さん(39=現フラワーアーティスト)、竹内由恵(34=現フリー)がブレーク。現任の三谷紬アナ(26)は、爆乳で男性ファンをトリコにしている。

 一方、MCの矢部は試練の時を迎えた。

 ピンのテレビの仕事は「やべっちF.C.」と「アウト×デラックス」(フジテレビ系)の2本で、〝やべっち〟が終わると1本しかない。しかも「アウト×デラックス」も、共演の後輩芸人・南海キャンディーズの山里亮太が存在感を示しており〝矢部不要論〟が業界内でささやかれているから大ピンチなのだ。

 つい2か月前、相方の岡村が「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン(ANN)」(ニッポン放送)の放送中に〝女性蔑視発言〟をし、謝罪に追い込まれたばかり。矢部は、翌週の4月30日深夜放送で岡村を公開説教したのも記憶に新しい。

 結局、5月14日の深夜放送から矢部が5年半ぶりに正式復帰。以降は「ナインティナインのANN」としてリスタートしている。

「『やべっちF.C.』の終了が近いのは、矢部さん自身も悟っていたようです。『ANN』に復帰したのは岡村さんをコントロールし、番組を引き締めるためと思われたけど、これ以上の仕事減を避けたい思惑もあったはず。プライベートでは都内の一等地に自宅があり、妻でフリーアナの青木裕子、6歳長男、4歳次男を養わないといけないから、なおさらでは」(お笑い関係者)

 矢部は「ANN」先月25日深夜放送分で、ワイドショー番組からレギュラー出演のオファーがあったとし「やめとこかと言ったばっかり。大変やと思います」と断ったことを明かした。出演依頼はまだあるようだが、これからが正念場になりそうだ。