小池百合子氏が失点防ぐ完ペキ戦略 都知事選討論会で「空気化作戦」

2020年06月29日 11時15分

小池百合子東京都知事

 東京都知事選(7月5日投開票)をめぐってラストサンデーとなっ28日。告示後初めてとなる8人の候補者が集まっての討論会が行われ、有利とされる小池百合子都知事が空気と化した。

 東京青年会議所(JC)主催の討論会に呼ばれたのは現職の小池氏に立憲民主党と共産党、社民党の支援を受ける宇都宮健児氏、れいわ新選組公認の山本太郎氏、日本維新の会推薦の小野泰輔氏、NHKから国民を守る党推薦でホリエモン新党からは立花孝志、斉藤健一郎、服部修の3氏だ。

 前回の都知事選中は討論会が各テレビ局でも行われていたが、今回27日に告示後初のオンライン討論会が行われたくらい。肝心の小池氏がオンライン選挙を標榜し、街頭演説を行わない〝引きこもり作戦〟に出ていることもあり、論戦は低調となっていた。

 この日、候補者同士の質問タイムでは宇都宮氏に立花氏が、斉藤氏に山本氏が質問する場面などがあったものの、小池氏は存在が消えたかのごとく沈黙。自身が質問を受ける際は、7つのゼロの公約を守れなかったことなどに厳しい質問が飛ぶかと予想されたが、それもなし。小池氏はまったく目立たなかった

 永田町関係者は「首長選で現職は強いと言われますが、なかでも2期目を目指す現職が一番強い。3期目だと多選批判がありますからね。小池氏はかなり有利な情勢です」と指摘。息をひそめ空気と化すことで失点を防ぐ完璧な戦略だった。

 小池氏が突っ込まれる場面はなく、盛り上がりに欠けた討論会。最後に山本氏は「小池さん、テレビで討論会やりましょうよ」と呼びかけたが、小池氏はスルー。終了後は誰よりも早く会場を後にした。

 呼ばれていない候補者からは「自分たちだって命をかけてやっているのに!」と怒りの声も上がっているが、小池氏の空気化作戦は続きそうだ。