ジャニーズ事務所を退所した元「NEWS」手越祐也(32)が23日夜、都内で会見を開いた。2時間にわたって熱弁を振るい、焦点の一つだった今後については「世界ナンバーワンの米国も攻めていきたい」と高らかに宣言。ただ、そのウラで恥ずかし~い〝書き間違いと勘違い〟のメッセージを送り、ある意味「手越らしい」と失笑されていたことが判明した。

 ネイビーのジャケット姿の〝悪童〟が、約2時間にわたって熱弁を振るった会見はユーチューブでも生配信され、延べ100万人が視聴する熱狂に包まれた。

 手越は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛期間中、実業家や女性らと2度も食事したことを批判された。これについては「(ジャニーズからの独立に向け)しっかり準備して第2の人生に行かないといけないと思いました」と釈明。自身の将来を話し合う大事な場だったといい「僕としては不要不急(の外出)ではなかったです」と主張した。

 ジャニーズとの契約解除交渉では双方、弁護士を立てて協議したと話し「大きなトラブルはなかった」「円満退所」などと訴えたが、滝沢秀明副社長には対面できなかったという。

「ホンネを言っちゃうと、ショック。会ってほしかったです」とグチも。ただ今後の活動については雄弁だった。

 評価されている歌手業は「主軸として続けていきます」と宣言。実業家へ転身すると報じられたことには「日本の食や文化を広めていきたい。世界ナンバーワンの米国も攻めていきたいです」と思いをはせた。

 また手越は、新型コロナ禍で生活が困窮するシングルマザーの各家庭へ、自転車に乗って弁当を無償で配達するボランティアを今月から開始したと報じられており、称賛されている。自身が母親に女手一つで育てられ、その苦労を痛感していたために、このボランティアに参加した。

 配達した弁当には一つひとつ、手越のメッセージが添えられている。本紙は、そのメッセージを独占入手。それには「僕も実をいうと中学生の時からシングルマザーです」「みなさんには心からの尊敬とリスペクトがあります」などと記されていた。

 芸能関係者は「厳密に言うと、これだと手越自身がシングルマザーと読めてしまうけど、もちろんシングルマザーなのは母親。それに『尊敬』と『リスペクト』は同じ意味だから、少しおかしい気はするけど、それも手越の一生懸命さの表れだと思えばほほ笑ましい。ただ世界を股にかけて活躍する気なら、もう少し英語を勉強した方がいいかも」と苦笑した。

 手越本人は会見で、自分の性格について「猪突猛進」と分析しており、弁当のメッセージも特に見直さなかったのだろう。
 さらに会見終盤では、ユーチューブを見ていたファンからの質問も受け付けたが、自身の目の前に置いたタブレットの操作に困惑する場面があった。手越はユーチューバーとしての活動に「僕の表現の一つ」と前のめりだったが、ワイドショー関係者は「延べ100万人に〝実はネットオンチだった〟とさらしました」。

 本人が「(独立に向けて)いろんな準備ができていたわけではないです」と認める通り、退所は見切り発車的な感も否めないのだろう。
 ジャニーズというアイドル帝国を去った男の今後が注目される。