“甲子園ロス”の人々を癒やす一曲となりそうだ。

 沖縄のエイサー曲「ダイナミック琉球」は、甲子園のアルプススタンドでも頻繁に演奏されるなど、高校野球の応援歌として定番化している。それをカバーしたのが、沖縄発の女性5人組グループ「Chuning Candy」(チューニングキャンディー=以下チュニキャン)だ。3月22日に公開したミュージックビデオ(MV)のユーチューブ再生回数が100万回を突破した。

 リーダー、ソフィー(20)の母校・沖縄尚学で生徒も交えてMVを撮影する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。メンバー5人バージョンを配信と同時にユーチューブに公開したところ、約2か月で大台に達した。MV公開と同時に配信も開始、売り上げの一部を昨年焼失した首里城再建のために寄付する。

 ソフィーは「この時期だからこそ、パワーのある『ダイナミック琉球』をたくさんの方々に見ていただけていることがすごくうれしいです。この楽曲は甲子園でも応援歌として人気なので、高校野球が中止になってしまい、とても残念ですが、来年はこの曲で私たちにできる応援がしたいと夢みています! また自粛期間が終わり、安全が確認されたら、母校のみんなと予定していたMVの撮影をとても楽しみに心待ちにしています!!」とメンバーを代表してコメントした。

 夏の甲子園が中止になったことも一因となり、再生回数は加速度的に伸びそうだ。

「熱心な高校野球ファンはさっそく、チュニキャンの『ダイナミック琉球』を聴いてポッカリあいた心の穴を埋めている。甲子園の思い出に浸れる一曲であり、再生回数は急速に増えている」と音楽関係者は話している。