俳優、フィルムメーカー、モノクロ写真家としてマルチに活動する斎藤工(38)が“STAY at HOME”をテーマに、日常化するテレワークを舞台にした映画企画「TOKYO TELEWORK FILM」を始動した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請を受け、自宅環境での“娯楽の選択肢”として特別サイト「A TAKUMI SAITOH FILM」を立ち上げ、監督作品や出演関連作、レコメンド作品や映画を随時更新してきた斎藤。今回の企画は、鬱屈に屈さず、ウイルスショックによって生まれゆく「テレワークカルチャー」を記録し続けるオムニバス映画だ。
俳優、芸人、ミュージシャン、一般ユーザーまでをも次々巻き込み、「テレワークセッション」(フェーズ1)、「テレワーク会話劇」(フェーズ2)を経て、「短編・長編を想定した製作」(フェーズ3)へと発展させた3段階(フェーズ)で製作を展開予定。年内中の長編公開を目指すという。
今月20日に撮影が終了した「テレワークセッション」(フェーズ1)では、テレビ電話でつながったキャストが本人として実名で登場。初回出演は、斎藤のほか、斎藤組にゆかりの深い女優・伊藤沙莉、ラバーガールの大水洋介、アルコ&ピースの酒井健太などが出演した。
第1弾として、29日にプレオープンする、通常興行を目指すオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER powered by mu―mo Live Theater」で、斎藤総監督映画「COMPLY+-ANCE コンプライアンス」との併映でプレミア上映が決定。トークイベント(生配信/収録)も開催し、3日間限定(6回配信)で有料上映する。
今回の企画に斎藤は「『漁師は漁に出られない時は網を縫う』という言葉があります。この“予期せぬ事態”に対し、従順に自主規制をかけながらも、そこから新たな歓びや楽しみを見つけることは、その網の目を密にすること。我々、人間の進化につながると、割と本気で思っています。(人命・医療・インフラ最優先ですが)。手探りですが、様々な方々とオンラインでつながり、お力・才能をお借りし、知恵を絞り合い、共に可動域を広げながら、“今(在宅・遠隔)だからこそできること”を発掘、開拓していきたいと思います」とコメントを寄せている。