「コロナから復帰しました」ツイートでイベント中断 地下アイドルを苦しめた男逮捕

2020年03月17日 17時00分

 ファンとは思えない奇行だ。ツイッターに新型コロナウイルスに感染したという虚偽の書き込みをしてから、都内での地下アイドルのイベントに参加し、イベントを妨害したとして、東京・江戸川区の会社員辻山孝太容疑者(30)が16日、偽計業務妨害の疑いで警視庁に逮捕された。

 辻山容疑者は15日、ツイッターに「コロナから復帰しました。ファンの皆さん今日はお願いします!行きマウス」と投稿。この日、東京・渋谷のライブハウスで開催された地下アイドルのイベントに参加した。逮捕容疑は、安全確認のため、イベントや物品販売を中断させ、主催者の業務を妨害した疑い。

 渋谷署によると、投稿を見たファンが主催者側へ連絡し、スタッフが会場内で容疑者に投稿内容などを確認すると「感染はウソでした」と釈明したという。

 取り調べで辻山容疑者は「熱やせきの症状はあったが、感染していないのは分かっていた。認識が甘く、後先のことを考えずに送信してしまった」と供述。「風邪をこじらせ、同僚にコロナかもしれないと言われ、軽い気持ちで投稿した」と話しているという。

 前出のツイートはグループメンバーのアカウントに対して投稿。6日には「なんとしても外出してやる」、12日には「取り合いず、無事に軽めのコロナ治ったぞ!今月また会えるかもね!」(原文ママ)ともツイートしていた。

 驚くことに、世間は自粛ムードだが、このイベントには地下アイドル約20組が出演しており、会場にはそのファン約200人が集結していた。アイドルライターは「基本的に地下アイドルは、資金などの面でギリギリの状態。イベント収入は大きいので、キャンセルするという選択はない。でも、こういう時期なので運営側はジレンマに陥っている」と指摘する。

 軽い気持ちでのツイートだったのかもしれないが、決して許されることではない。