フジテレビがコロナで混乱“羽生の穴”フィギュア世界選手権中止の余波

2020年03月13日 17時00分

フィギュアスケートの世界選手権を放送する予定だったフジテレビ

 コロナ余波でフジテレビが大パニックに陥っている! 本紙で昨報したように、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、フィギュアスケートの世界選手権(18~21日、カナダ・モントリオール)を中止することが決まった。この決定が日本時間12日朝に発表され、大混乱となったのがフジだ。同局は19日から22日まで、この世界選手権をゴールデンタイムで放送する予定だったが、わずか1週間前に中止が決定。「代わりに何を放送すればいいのか…」とフジ局内は12日、てんやわんやの大騒ぎになったという――。

 フィギュアスケートの世界選手権は、国際スケート連盟(ISU)のランキング算出ポイントで五輪と同等となっており、その価値も五輪とほぼ同じといえる大きな大会だ。そのため各国からはトップ選手が出場する。

 今年は日本から、男子にソチ、平昌と五輪を連覇した羽生結弦(25=ANA)、その羽生を全日本選手権で破った宇野昌磨(22=トヨタ自動車)、女子も四大陸選手権覇者・紀平梨花(17=関大KFSC)ら、スター選手がこぞって出場することが決まっていた。

 フジは、全日本選手権も含めてフィギュアの中継に力を入れていることで知られる。最近では、テレビ放送とインターネット配信を融合させた「マルチメディア中継」という方式でフィギュアを放送。これは通常のテレビ放送に加え、フジが運営するインターネットテレビ・FODプレミアムにおいて、すべての種目に出場する全選手の演技をノーカットでライブ配信するもの。このマルチメディア中継は、もちろん世界選手権でも行う予定だった。

 そこまでフィギュア中継に力を入れてきたフジ。地上波では、この世界選手権を19日から22日まで、4日間連続でゴールデンタイムで放送することになっていたのだ。

「日本ではスポーツイベントが軒並み中止や延期になっている。そうしたなか羽生選手や紀平選手といったスタースケーターが出る大会。そのうえ20日から22日は3連休だし、コロナの影響で家にいる家庭が多いから、高視聴率が見込めると期待がかかっていたんです」(フジ関係者)

 しかし初日の放送日、19日のわずか1週間前である12日の朝、ISUは、世界選手権を中止することを発表してしまった。

「ゴールデンタイムに4日連続で放送するはずが、1週間前に中止ですからね。代わりに何を放送すればいいのか? 12日は朝から、局内が大パニックになっていますよ」(同)

 手っ取り早いのは、代わりに通常のレギュラー番組を放送することだが「急には難しいですよ。一応、現場には打診するけど、簡単にはいかないでしょう。ムリなら映画でも放送するしかないのでは!? ただ、ひと口に4日連続といっても、放送時間は日によって違うので、そんなにうまく時間が合う映画があるのかも分からないです」(同)

 確かに4日間の放送時間は、すべてが異なる。女子のショートプログラム(SP)を放送する19日は、午後7時57分から9時48分まで。20日は男子のSPで、8時から9時55分までだ。さらに21日は女子フリーの放送で、7時から10時まで。続いて22日は男子フリーで、7時から9時54分まで放送される予定だった。23日深夜にはエキシビションの放送予定もあった。

「19、20日は2時間、21、22日は3時間の枠だからね。急に1週間前になって『中止になった』と言われても、何を放送すればいいのか。調整にてんやわんやになるのも無理はないですよ」(同)

 4日間のゴールデンタイム、果たしてフジは何を放送するのか?