世界的マスク不足の救世主は「変態仮面」パンツマスク使用者急増

2020年03月12日 11時00分

7年前の出世作が再注目されそうな鈴木亮平

 地球規模で猛威を振るう新型コロナウイルスのせいで、社会生活が大混乱している。飛沫感染を防ぐ最強の“防具”はマスクだが、そのマスクがない。それならばとマスクを手作りする人が増えているが、海外ではなんと、Tバックのパンツを使ったマスク作りを自ら実演する業者が現れた。その姿はまるで映画「HK 変態仮面」(2013年公開)で、パンティーをかぶり悪者を退治した主演俳優・鈴木亮平(36)そのもの。マスク不足で変態仮面の出番だ!!

“コロナ震源地”の中国で、老若男女のユーザー11億5000万人余りが情報共有するSNS「ウィーチャット(微信)」に、先月末「これでTバックは在庫切れ」という中国語タイトルのついた動画が投稿された。

 元をたどると2月26日、ユーチューブの面白動画チャンネルで「Gストリング(Tバック)下着はすぐに不足します」のタイトルでアップされたものだ。

「世界的なマスク不足が起きていますが、この土産物屋で我々は答えを見つけました」と語りだすのは、年老いた西洋人の店主。

 おもむろに取り出したのは、英国国旗柄のTバックパンツ。そして帽子を脱ぎ「これが完璧にフィットするんですよ。見ての通り」と、頭からTバックをスッポリ。普通にはけば股間部分にくる三角布で顔半分を隠した店主は「耳の後ろに引っ掛けたら、鼻まで隠せますよ」と“ドヤ顔”だ。

 まるで鈴木亮平の出世作「HK 変態仮面」。一見パロディー動画だが店主は真剣そのものだ。

「そして、帽子をかぶります」と言ってまた帽子をかぶると…あら不思議、Tバックをかぶった変態っぽさはすっかり薄れ、ただ派手な柄のマスクをしているご老人にしか見えないではないか。

 店主は店の住所を言った後「まだストックはたくさんあります。在庫がなくなる前に急いでください」とPRし、42秒間の動画は終わる。

 3日には、同様の「コロナ下着マスク 面白い指導動画」がユーチューブに投稿され拡散。アジア人の少年が、ビキニパンツの両端を持ち、クルクルと器用によじってマスクを作る26秒間の動画だ。一見、パンツで作ったマスクには思えず、こちらは帽子をかぶる必要なし。

 香港人は絶賛し「日本の友達に知ってもらいたい!」とコメントをつけている。

 本紙記者も、少年の方のパンツマスクを実践。最初は試行錯誤したが、コツをつかめば簡単。パンツの両端を下から上に6回ほどねじると、あっという間にマスクの形状になる。顔の大きさや輪郭にもよるが、はき古して腰ゴムがやや緩めのパンツの方が顔にフィットするようだ。

 そもそも厳密にいえば、マスクなら何でもコロナ感染を防げるというわけではない。

 中国で感染拡大が問題になり始めた1月下旬、どんなマスクがいいかの一覧表がSNSで拡散。推奨されていたのは外科手術用マスクと、米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)規格に合格した「N95」という特殊なマスクだけだった。

 現在、奪い合いになっている一般的な紙や綿、活性炭のマスク、また顔に密着するポリウレタン素材の「ピッタマスク」では、飛沫感染は防げないとされる。

 だが、人が集まる場所ではできることならマスクはしたい。帽子と派手なマスクをしている人を見かけたら、彼は“変態仮面”かもしれないが、この非常事態だけに大目にみてほしい。